2024/09/20
私の実家は、両親が好んで飲んでいたこともあり、常に紅茶やコーヒーなどが常備され、慣れ親しんだ飲み物はルイボスティーと中国茶でした。
幼少期、絵をよく描いていた私を美術館や博物館へ毎週のように両親が連れて行ってくれたこともあり、時間があるときは、今でも芸術の展示イベントへ行くことが趣味のひとつ。
学業が一区切り付いた頃、偶然足を運んだ美術展に併設されたミュージアムショップの関連グッズのなかに、会期限定パッケージのフレーバーティーが置かれていたのが、初めて自発的に、そして本格的に紅茶と向き合うきっかけとなりました。
ふと、オンラインショップにある紅茶の数を数えてみたら、なんと25アイテムもありました!
実はわたくし、イノブンオンラインショップに入社して約半年。 それまで紅茶担当だったベテラン前任者から担当を引き継いだ当初は、商品名と特徴を覚えるのに一苦労。
少しずつですが、自分で購入して実際に飲んでみたり、お客様からのお声を参考に各ブランドについて調べたりしながら、今ではそれぞれの味わいの違いなどをお伝えできるようになりました。
勤めている私でも戸惑うほどの種類の豊富さは、当店で初めて紅茶を選ばれるお客様も何を選んだら良いのか大変迷われるのは想像に容易いでしょう。
この記事では、当店で取り扱いの多いカレルチャペック紅茶店とニナスの美味しい紅茶についてお話していこうと思います。
雑貨店でも見かけることも多いカレルチャペック紅茶店のかわいいパッケージイラストの紅茶たち。
すべてのパッケージは、創業者でありティーテイスター、そして絵本作家でもあるオーナーの山田詩子(やまだ うたこ)さんがイラストを手掛けています。
「おいしいお茶を楽しく!」がブランドコンセプトのとおり、フレーバーごとに違う温かみのあるイラストは見ていると優しい気持ちに。
アソートのギフト缶の中から「今日はどれにしようかな?」と毎回選ぶ時間も楽しみのひとつです。
そんな可愛らしい紅茶は1杯分のティーバッグがすべて個包装されています。
繊細な茶葉の香りがパッケージを開ける瞬間までしっかり守られているので「一度開封したら香りが飛んじゃうから早く飲まないと…!」ということがなく、自分の好きなタイミングで好きな数だけ自由に紅茶を楽しめます。
私のよくやりがちな失敗は「この紅茶はどれくらいの量のお湯を注いで、何分蒸らし時間をおけばいいのだろう?」と目安が分からないまま、マグカップの上部までお湯をなみなみに注いで薄い味になってしまったり、蒸らし時間を長く置きすぎてとても渋い味になってしまい、急いでミルクとお砂糖を準備したり…よく紅茶を嗜むと言いながらもこういったことをよくやってしまいます。
カレルチャペックの紅茶は、パッケージに美味しいオススメの飲み方と手順が個包装パッケージ一つ一つに記載されていいます。
初めての紅茶デビューにはもちろんのこと、失敗したくない贈り物でも、どんな紅茶なのかとても分かりやすく安心です。
実は、紅茶の種類によって適温も蒸らし時間も違うので、普段から紅茶を飲み慣れている方にもこの情報は大変喜ばれるポイント。
紅茶も自然からなる植物。その年の気候や土地の特徴で変わるその繊細な味わいを楽しむ愛好家もいるほど。
大事な要点さえ押さえれば、誰でも簡単に美味しくいただくことができるんです。
オーストリア・ウィーンより、フランス国王ルイ16世(当時王太子)との結婚のため14歳で嫁いだマリー・アントワネット。
当時の宮廷の厳しいしきたりやルールを簡素化・公開したり、入浴の習慣のなかったフランスに故郷オーストリアの入浴習慣を取り入れたりと、社交界に数々の流行を作ったと言われています。
今では当たり前になっている四角形のハンカチ。
当時は丸や長方形など様々な形があったのを正方形に定めたのも、実はマリー・アントワネットなんだとか。
国を越え、現代にもその形が残るほどの影響力…!すごいです。
話が逸れましたが、マリー・アントワネットは香りにもとても拘っていました。
当時は、体臭を消す目的で香水が使用されていたため、動物系香料の非常に濃厚な香りがヨーロッパ貴族の中で愛用されていましたが、マリー・アントワネットは現代の香水に近いバラやハーブといった植物系の軽やかな香りを愛用し、それが貴族たちにも流行。
フランス革命により幕を閉じたその生涯の最後まで上質な香りをまとって欠かさなかったそうです。
ルイ14世をはじめマリー・アントワネットも御用達のフレグランス調香師の一人であった、ピエール・ディアズ。 1672年よりフランス初のラベンダーのエッセンシャルオイルを抽出成功させ、その卓越した調香技術は語り継がれ、やがて紅茶のフレーバーに。
何と言っても香りが良いです!
パッケージを開けた瞬間のフレッシュさから、お湯を注いで待つ間にその香りは変化。 蒸らし終えたころは、紅茶本来の風味を邪魔しない、優雅で優しい香りはアロマ効果も抜群。
流石、王妃が愛したフレグランスを作っていたと言うに相応しいでしょう。
王侯貴族を魅了し、香り大国フランスで今でも愛され続けるフレーバーティーは、自分だけのリラックスタイムにはもちろん、華やかなデザインパッケージは大切な人に贈りたくなる美しさ。
特にRoyal Box for TEAシリーズは、フレーバーごとに缶のカラーも違うのでお気に入りをコレクションしたくなります。
日本ブランドのカレルチャペック紅茶店と、フランスブランドのニナス。
それぞれに個性と拘りがたくさん詰まった、どちらも自信を持って美味しいとおすすめできる紅茶ブランド。
毎日の休憩時間に気軽に、特別な場のお供に、気持ちのこもった贈り物に、どんなシーンにも紅茶は寄り添ってくれるでしょう。
目の前のカップに注がれたあなただけの一杯が、日々を美味しく彩りますように。
執筆者:N