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季節のシグナル、mimosa

2025/03/07

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季節のシグナル、mimosa

青い空に背高くのびるミモザの樹を見たことはありますか?
3月8日はミモザの日。春を告げる花と言われています。
小さな花と比べて、樹は大きく成長するんですよ。

京都の三条より北、御幸町通りのカフェや小さいお店さんを散策していたときのことです。

角からひょっこり顔を覗かせていた小さな黄色い花。

その頃はまだその花がミモザとは知りませんでした。

 

 


mimosaという花を知った日

 

1er ETAGE(プルミエ・エタージュ)というドライフラワー専門のお店です。 何年か前に店舗の位置が変わりましたが、変わらず素敵な空間でした。

 

頻繁に通る場所ではないのですがその近辺には好きな花屋さんがあり、またその通りを通った時にはもう咲いておらず、

「ああ、期間の短い花だったんだな、何の花だったんだろう?」

と思ったのが調べ始めたきっかけでした。

世間ではそれほど「ミモザ」という名前で広まっていなかったと思います。

 

恐らくミモザが広く知られるようになったのは、ここ数年のことでいうと「ハーバリウム」が人気爆発したからかなという印象です。

昔は春の花というと、チューリップ・桜・たんぽぽ・菜の花、などが多かった気がします。

ちょっと遅れてスイートピーも。

 

 

ハーバリウムは、特別な液体に処理をしたドライフラワーやプリザーブドフラワーなどを組み合わせて作ります。

液体を使用するので器がたいてい蓋付きのボトルになるのですが、その口を考えると大きな花や崩れやすいものは使いにくく…。

 

 

ミモザの花は小さくてボトルの口から入れやすく、他の花と組み合わせてバランスが取りやすかったようです。

ミモザがメインのハーバリウムだと細く長いボトルなどデザイン性やセンスのあるものも多かったように思います。

 

ですが、先ほど気になったきっかけになったとおり「楽しめる期間の短い花」。

以前、作家さんにリース作りをお願いしたのですが、黄色い花を楽しめるのは切ってすぐだけだそうでドライフラワーにするのも難しいのだそうです。

プリザーブドフラワーやハーバリウムにすると多少、ドライフラワーよりは長保ちするそうですが、同じように処理された他の草木・花と比べると経年で茶色くなりやすいとか。

 

こちらは以前アトリエトアーノさんに制作をお願いしたミモザのハーバリウムペン。私も1本試しに購入して年月が経つのを見てみていますが、確かに茶色っぽくなってきます。

 

人にプレゼントするために買ったミモザのプリザの枝、確かに残りの分がすぐに茶色くなってしまったな、と調べながら思い返していました。

 

 

 


空とミモザのコントラストがきれいでした

造花を取り扱う私ですがミモザの造花にはあまり惹かれません。

あの繊細さは再現しづらそうです。

 

昨年から取り扱いをしている刺繍のタペストリーと今年の新作の予定のミニ巾着ポーチです。丁寧に刺繍をしてくれるところなのでこの再現度!

 

造花を見ているとさらに気付いたことがありました。

「葉っぱの形とか花の付き方とか違うな?」と。

 

ひとつは枝の先の方に向かって、ボリュームたっぷりに花を咲かせるもの。

もうひとつは、枝にまんべんなく花を咲かせるもの。

適当に似合う葉にしてるのかな、と思っていたのですが、葉っぱが丸いもの。

 

植物としてはアカシアに分類されるのですが、造花のメーカーさんの展示会で話題になったのは、イタリア産か日本産かとか。

 

※後で自分でも調べてみたところ、「イタリア産か日本産か」というよりは、種類によるようです。

 

ミモザの花の人気が出て3月8日が「ミモザの日」と知られてから、国際女性デーであるその日にイタリアでは男性が女性へ黄色いもの(主にミモザの花)を贈る、というのと混ざってしまったのでしょうね。

日本での「母の日のカーネーション」みたいだな、と思いました。

私があの通りで見たのは多分フサアカシアだったのかな。そちら方面に出ていくことがなく、しばらく見ていなかったミモザの樹が数年後、大きくなっていて少し驚いたのでした。

 

知っている方もいるかもしれないのですが、イノブン四条本店の4Fのお庭には、コロナの一番酷かった頃に植えられたミモザの樹があります。

最初小さかった気がするのですが、わっと花が咲いたある年

「こんなに背高かったっけ…!」

と見上げるようになっていました。

外に出るのが推奨されていない時期だったので空を見上げるのも久ぶりだった気がします。

青い空と黄色い花、太陽の光のコントラストが印象に残りました。

 

コロナ禍に四条本店の店長が一生懸命手を入れて育てていたミモザの樹。

今では3,4mくらい、もっとあるのでは…?

後でお庭に見に行ってみます。

 

 


“ありがとう”の世界共通語

 

高校の頃、SNSのミニゲームで材料を日々集めてカクテルを作るというゲームで遊んでいたことがあります。

メインは今のX(旧Twitter)やInstagramのように日記やひとりごとみたいなもので、ゲームそのものはおまけみたいなものです。

その中で友人から“mimosa”というカクテルが贈られてきたことがあります。

その時は花の名前だとも気づきませんでした。

ミモザの花言葉は、「感謝」「友情」「思いやり」。

国によって異なる花言葉をもつ植物ですが、フランスやイタリアでも同じような意味合いの花言葉をもっていて、言語が違っても「ありがとう」を伝えることができる花です。

高校の友人も「ありがとう」を込めてくれていたのでしょうか…

 

グリーティングカードにも必ずミモザがデザインされたものを見掛けるようになりました。繊細さは文具が一番きれいに表現されているように思います。

 

2月~4月は日本では卒入学式、新しい門出の季節。

不思議なことに、親しい人に感謝を伝えて送り出すのにもぴったりなんですね。

 

ちなみに誰かに花束を贈るとき、私は花屋さんで1から花を選ばせてもらいます。

お世話になった人へ贈る花束にも季節的にミモザを入れてもらっていました。

 

 

手元で楽しめる期間は短く、香りはなく、切ると葉もボロボロと崩れてしまう。

それでも、小さく黄色い花で人の心をぱっと明るくしてくれる…

成長するスピードが速く、背が高くて人に空を見上げるきっかけをくれる…

 

ミモザが運んでくれる春の合図を便りに、今年久しぶりに、またあの通りを通ってみようと思います。

筆記者:K

 

 


 

全然ミモザとは関係ないのですが、「アカシア」と聞くと小学校の校庭に植えられていためちゃくちゃ大きい1本の樹を思い出します。

私が小学2年生の時にすでに2階建ての校舎の屋上より大きかったので、今ではどれほどなんだろう、とふと思い出しました。

確か幹が先生たち大人でも腕が回らなかったはず。

花や植物が好きな理由のひとつなのですが、季節にそって生きている植物たちは季節に合わせていろんな思い出を思い起こさせてくれますね。

 

 

「後でお庭に見に行ってみます。」と書いた後、本当に4Fのお庭に見に行ってきたのですが、まだ咲いてませんでした!

2025/02/17、四条本店4Fの屋上庭園のミモザです。明日からまた寒波だそうで、あと2週間ミモザの日まで保ってくれますように…。

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